tsuyoki3838
整体習得への道<自伝>③
「人を押す」という技術は、なかなかつかない。いや、基準がないので、わからない。ここはこう押せばいいと分かったつもりでも、人が変われば全く違う。基準ができないのだ。
また、技術を教わる。見えないものをどうやって?感覚を伝えるのは、ほぼ不可能だ。解剖書をみても、コリなんて載っていない。載っていないものを、どうやって伝える?イメージしかない。これは、非常に難しかった。
昔、鍼灸の有名な先生が残した、「技術を全員に伝えるのは不可能だ。分からない人は、一生分からない。なぜなら、感性だからだ」という言葉がある。
皆さんも考えてほしい。体を押して人の痛みを取る。どう覚えるか。
①どこからどこまでを押すかを覚える。
②上達してくると、自分が何をしているのかわかってくる。
③解剖学と合わさって、何をどう触って、どうすれば痛みが取れるのかがわかる。
ざっくり書くとこんな感じになる。 しかし、多くの人は、この②が分からないらしい。押す場所をただ押す。痛みによって押す場所を使い分ける。
何がしたいのかがないまま、覚えた場所を、ただ押す。
このような施術者がどんだけ多いことか。この考えだと、何年たっても患者さんの痛みを取る人にはなれない。上達しない。
私は、感性の部分を言葉で聞きまくった。この3ミリくらいの固いやつ?ここからここまであるやつ。こんな感じだ。
自分のイメージと現実がリンクすればいいわけだから、自分の感性を基準に持ってくるようにした。
しかし、本当に難しかった。
次に続く