ゆっくりストレッチすると、パフォーマンスが下がる。
体をしっかりほぐすと、パフォーマンスが下がる。
試合前にできることは応援以外何があるの?
こんな切実な悩みに自問自答します。
目次
1.治療とは違う現実
2.模索する
3.自分なりの答え
4.これからの道
1.治療とは違う現実
ずっと、目の前の方の痛みを取ることが最優先で治療をしてきました。
病院に行っても、薬を飲んでも、痛みが取れていくことが一番だと。
そんな日々の中、
ご縁があり、2021年5月、鹿児島高校水泳部専属トレーナーをさせていただくことになりました。
ここから、本格的にコンディショニングというのがはじまったんです。
【コンディショニングとは】
運動競技において最高の能力を発揮出来るように精神面・肉体面・健康面などから状態を整えること。
Googleより引用
施術を受けた選手は、次の日とか数日は、
「力が入らない」「体が動きにくい」と言ってきます。
疲れを取るという観点から施術をするので、仕方ないことなんです_φ( ̄ー ̄ )
疲れを抜く→体がリラックスする→力が入りにくくなる。
逆効果じゃん。
(;-ω-)ウーン
ほぐすだけ、ストレッチをするだけではいかんぜよ(p_-)
2.模索する
このテーマは、ずっと模索してたんです。
痛みを取ったり、動きをよくしたりはできても、選手のパフォーマンスをどうあげればいいのか。
選手の筋肉を柔らかくすれば、力は入らないし、普通にして何か意味があるものか。
かといって、関節の動きをよくしようと無理やり動かすことも良くないし。
パフォーマンスを上げるって部分が、めちゃめちゃ難しいわけです。
〈試行錯誤案〉
・実際にその種目をしてみて、固くなる筋肉を実体験する。
・関節をめちゃめちゃ回して、ほぐしまくる。
・体を全部ほぐす。
・ほぐし加減を半分くらい残す。
・電気で筋肉の活性を上げる
などなど。
もっとマニアックなものまで、いろいろ出てきます。
実際に、2021年 全九州競泳競技大会 に向けて行った方法を紹介します。
まずは一つ目、大会までのアプローチです。
選手一人一人にカレンダーを作ります。
ゴールを、【○月○日の大会に一番泳ぎやすい状態を持ってくる】とします。
その2ヶ月前くらいから、施術後、何日目が一番調子が良かったかを、記入します。その時の施術は何をどれくらいの強度でしたかを書きます。
自分が限りなく再現できるようにメモする感じです。
こうやって、施術とフィードバックを繰り返して、大会にピークを持ってきます。
二つ目、大会当日に何をするのか。
基本的に当日、ほぐす作業はしません。
調整の中の調整って感じです。
体を動かしたり、疲労だけを抜いて、筋肉のハリは残すみたいな感じです。
選手のパフォーマンスが下がりそうな時は、ほぼ施術せず、応援しまくる感じです(笑)
2022年6月まで、こんな模索をしていました。
そこで事件が起こりました。
2021年にインターハイを逃した宮﨑珀弥選手が、2022年はインターハイに確実にいくぞって流れになっていました。
何が事件かわかりますか?
私が、九州大会以上を知らないということです!
遠ーい昔18歳の私の経験です。
ホテル整体というものをしていた時、鈴木大地選手がバサロで盛り上がっていた時代のオリンピック選手を施術したことがあるだけです。
すごく大きくて、ものすごく柔らかい筋肉だったと衝撃を受けたのを覚えているくらいです。
全国クラスの選手をトレーナーするのに、何も知らないっていかんなと。
自分で考えられる方法はしたつもりだし、自分なりの理屈や理念的なものはありました。
しかし、正解かどうかがわからないんです。
どうしたものか。
考えました。
全国大会以上を知るということは、全日本かオリンピックか。
ひらいたんです!
インスタで、なぜかオリンピッククラスの人たちと繋がっていたことを!
19,20,21年度 オリンピック委員会強化スタッフの方(オリンピック選手等もケアしている方)
パラリンピックの選手(東京オリンピックのメダリスト)
SNSってすごいですね。DM送れます。
早速送って、相談してみました。
私の相談したことは、
今、佐竹がしていることの考え方は合っているのか?
トップアスリートも、ほぐすと力が入りにくくなることがあるのか?
選手自身に足りない部分の数値かの方法。
実際に選手として泳いでいて、ほぐされすぎて力が入りにくことはあるのか?
などなど自論を、トレーナー側と選手側に相談させていただきました。
お二人とも、連絡が取れ、ありがたく回答をしていただけました。
ありがとうございます。感謝しかありません。
3.自分なりの答え
皆様のご協力もあり、
2022年の佐竹の結論出ました!
【各選手の泳ぎやすい感覚に体を合わせる】
これです。
体が軽い方がいい、筋肉にある程度ハリがあった方がいい、少し体が重い方がいい…などなど。
各選手の感覚をよく聞いて、その感覚に合わせるように体を持っていく。
そして、全ては選手の泳ぎやすい感覚に合わせること。
コンディショニングの考え方は、オリンピックのトレーナーとほぼ同じでした。
手品や小手先の技術はありません。
いや~かなり自尊心上がりましたね(笑)
4.これからの道
トレーナーとして、オリンピックに出たいなと思っています(笑)
実際に関係者の方たちと連絡を取ると、そんなに無理な話じゃないと感じています。
そこには、楽しい学びがたくさんあると思います。
想像しただけで、よだれが(笑)
おっと失礼。
こんな自分になれば、今の選手やこれから会う鹿児島の選手に、もっと役に立てると思いますし(#^.^#)
鴨池小学校で創作させていただいた、「鴨池まるじゅう体操」も、もっともっと磨きがかけられます。
こんな感じで考えています。
いやー、知らないことを知るって、楽しいですよね(^^♪
逆に言えば、知らないから何でもできる!(笑)
お時間あれば、こちらも読んでみてください。
過去に書いた自伝です↓
Comments